ごあいさつ |
富山県立富山いずみ高等学校 副 校 長 杉 本 考 男 |
四月より富山いずみ高校に着任しました杉本です。どうぞよろしくお願いします。 清泉同窓会の皆様には、日頃から本校の教育活動に多大なるご支援とご協力をいただき誠にありがとうございます。富山いずみ高等学校の歴史は長く、明治二十四年に富山県高等女学校として開校し、富山県立富山高等女学校、富山県立富山女子高等学校を経て、富山女子高等学校が創立百周年記念を迎えた翌年に、現在の富山いずみ高等学校となりました。 清泉同窓会は、富山県立富山女子高等学校の第一回卒業生を出したときに設立され、同窓会員数は富山高等女学校から数えて三万四千人余りで、各方面でご活躍されていることと思います。 さて本校では、令和五年度から令和七年度まで校舎の長寿命化工事を行っており、五月にようやく一期工事の北館の実習棟の工事が終了しました。九月から二期工事、次年度からは三期工事を予定しており、職員室、教室などの本館の工事が始まります。工事に伴い、職員室や教室の移動を行いますので、部屋の配置が大幅に変更になり、ご不便をおかけしますがご理解のほどをお願いいたします。 ホットな話題を一つ、五月にパンの自動販売機が入りました。西田地方にある『にじパン』のパンですが、先生方にも生徒にも大変好評です。 生徒の現状をお伝えすると四月に総合学科百五十名、看護科四十名、専攻科看護科三十六名が入学しましたが、生徒たちには充実した高校生活を送ってほしいと願っています。 学校生活の一端を紹介すると総合学科では、一年の「産業社会と人間」の授業で表現能力を高めるために三分間スピーチを行い、自己紹介を行いました。看護科三年は保育園や特別養護老人ホームでの臨地実習、専攻科二年は病院での臨地実習を行っており、実体験を通じて看護の意識をさらに深めてくれることでしょう。また、五月の遠足ではクラスメイトとの親交を深め、六月の体育大会では三年が中心になり練習の成果を発揮するなど、各行事において普段の授業では経験できないことを学んでくれています。 今、教育を巡る課題が多く、県立高校において多様な生徒を受け入れているため、教師による一人ひとりの生徒への働きかけが増えています。また、コロナ禍でICT活用が進み、保護者への連絡は安心メールで行うようになるなど便利になった一方、オンライン授業の必要性が高まっていますが、家庭でのネット環境の整備やシステムの構築などクリアしなければならない問題が山積し、簡単には進めることができません。時代の進行と共に学校も変革が必要なのでしょうが、子供の数の減少で県立高校の再編に向けた話し合いも行われています。これからも魅力ある学校を目指し教育活動を推進していかなければなりません。そのためにも、今後とも富山いずみ高等学校の更なる発展に向け、皆様のご支援とご協力を賜りますようよろしくお願いいたします。 |
令和6年8月11日発行 清泉同窓会便り 第65号 より |