ごあいさつ |
富山県立富山いずみ高等学校 校 長 越 後 喜 紀 |
この度、富山いずみ高等学校に校長として着任いたしました越後でございます。 射水市新湊地区に住んでおり、これまでは、県西部の高校や機関等で勤務して きました。富山地区の高校での勤務は初めてであり、本校へは、実はこれまで足を踏み入れたことがありませんでした。百二十年を超える歴史と伝統ある本校に着任し、その責任の重さを感じるとともに、静かな佇まいと落ち着いた雰囲気のあるこの新しい環境で、教職員 や生徒、保護者、地域の方々、そして同窓会の皆さんと共に、本校の新しい歴史を紡いで いく一員となれることを大変嬉しく思っています。このご縁を大切にし、微力ながら自分 なりに精一杯頑張っていきますので、よろしくお願いいたします。 さて、四月八日の入学式では、広瀬前同窓会長、福田副会長にご臨席いただき、 総合学科・看護科百九十名と四十一名の専攻科の新入生を迎え入れることができました。 従来ならば合唱部による校歌披露が行われていましたが、コロナ禍で録音による紹介に なりました。しかし、現代的で、やさしい旋律の中に、泉のようにわきでる生きる歓びや 希望、友との強い絆が感じられ、何とも言えない感動を味わいました。その後、広瀬、福田 のご両名とお話する時間がありました。校長室に掲げてある、富山高等女学校、 富山女子高校、富山いずみ高校の三つの校歌詞は、百十周年を記念して同窓会 から寄贈していただいたことを伺いました。 本校の校訓である「誠実、勤勉、聡明」の精神が三校の校歌に脈々と受け継がれて いることを改めて教えていただきました。また、昨年の百二十周年には、校庭の記念碑 や新聞広告を同窓会で企画し、ご厚志をいただいた経緯とともに、学校、同窓会だけ ではなく、生徒会やPTAとも一緒になって節目を迎えたということを伺いました。ご両名の お話からは、母校や後輩たちへの熱い思いとともに、その話しぶりからは、明るさに加え、 本校の校訓の一つである聡明さを感じさせていただき、こちらが元気をいただきました。 生徒たちには、先輩の皆様のように、「誠実、勤勉、聡明」の精神を胸に様々な 活動を通して、成長してくれることを願ってやみません。 新型コロナウイルスとは、もうしばらく向き合っていかなければならないことでしょう。 同窓会の活動も二年前からは従来のようにいかない中で、会員同士や生徒たちとの 直接の交流の場が限られていることでしょう。今しばらくは、本校の歴史と伝統や皆様方 の思いを生徒たちに伝えながら、本校の教育活動を進めてまいります。 終わりになりましたが、同窓会の皆様のご健勝とご多幸を心から祈念するとともに、今後も 本校教育活動への変わらぬご理解とご支援をお願い申し上げ、着任のご挨拶といたし ます。 |
令和4年5月8日発行 清泉同窓会便り 第63号 より |
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